プライド
いじめられっ子のタケルは今日もいつものように登校してきて靴箱をあけた。上履きに手をかけると、靴底に何かが見える。…誰かが噛んだ後のガムだ。「またケンイチの仕業だな…」おそらくどこかに隠れてほくそ笑みながら見ているに違いない。「はぁ…」タケルは溜め息をついた。いくらなんでもいじめの手法が幼稚すぎる。こんないじめられかたでは伝統あるどんぐり高校いじめられ部第54代キャプテンとしてのプライドが許さない。するとタケルはおもむろに鞄からマヨネーズを取り出して上履きの中に搾り出した。上履きがみるみるマヨネーズで満たされていく。満タンになったのを確認してタケルは勢いよく上履きに足を突っ込んだ。足と上履きの隙間からマヨネーズが溢れ出す。「うわー気持ちわりぃ!誰だよこんな酷いことするのは〜!」と叫ぶタケル。その表情は恍惚としていた。タケルがいじめられリンピックで世界を制する12年前の話である。
↓ニヤリときたら応援クリックお願いします!(クリックで順位UP)
応援してあげる
おもしろランキング(おもしろフラッシュ総合サイト)・現在54位



